この記事のポイント
- 3ゴーグルは3ポイント成功を仲間と祝うしぐさ
- ナイトナイトは試合を“決めた”ことを示すカリーの定番
- アイス・イン・マイ・ベインズはクラッチでの冷静さを表す
- トゥー・スモールは相手ディフェンダーが小さいという挑発
- ミュート(静かに)ジェスチャーはアウェーの観客を黙らせる意味
3ゴーグル:3ポイントを祝う定番
両手の親指と人差し指で輪を作り、目に当てて“ゴーグル”のようにするしぐさが3ゴーグルだ。これは3ポイントシュートが決まったことを意味する。決めた選手本人だけでなく、味方がベンチやコート上でやって一緒に盛り上がることも多い。
3が試合の流れを変える現代NBAでは、もっとも見かける機会の多いセレブレーションの一つだ。チーム全員でやることで、勢いを共有する意味合いもある。
ナイトナイト:試合を“決めた”合図
頭の横で両手を合わせ、枕で眠るようなポーズを取るのが“ナイトナイト(おやすみ)”だ。ステフィン・カリーが勝負を決める一撃の後によくやることで一気に広まった。
意味はシンプルで、『この試合はもう終わり、寝ていい』という宣言だ。試合の趨勢を決定づけるビッグショットの後に出ることが多く、相手にとっては最高に悔しいジェスチャーでもある。
アイス・イン・マイ・ベインズ:血管に氷
腕を曲げて、もう片方の手で前腕をなぞるようなしぐさは“アイス・イン・マイ・ベインズ(血管に氷が流れている)”を表す。つまり、プレッシャーのかかる場面でも冷静沈着だ、という意味だ。
クラッチタイムで難しいシュートを沈めた後によく見られる。緊張する終盤に堂々と決め切る選手の自信を表現したセレブレーションだ。
挑発系:トゥー・スモールとミュート
相手の頭の上あたりで手のひらを下に向けて軽く叩くしぐさは“トゥー・スモール”。マッチアップしている相手が自分には小さすぎる、抑えられない、という挑発だ。得点した直後に相手ディフェンダーへ向けて出ることが多い。
また、人差し指を口に当てる“静かに”のジェスチャーは、アウェーの会場で大きなプレーを決めたときに、地元ファンを黙らせるという意味になる。どれも一見ふざけているようで、試合の心理戦の一部になっている。
定番セレブレーションの意味
レジェンドたちの“元祖”セレブレーション
セレブレーションの歴史は古い。1992年のファイナル第1戦で、マイケル・ジョーダンは前半だけで6本の3ポイントを決め、ベンチに向かって「自分でも信じられない」と言わんばかりに肩をすくめてみせた。“ジョーダン・シュラッグ”として、今も語り継がれる名場面だ。
ブロックの名手ディケンベ・ムトンボは、シュートを叩き落とした後に人差し指を左右に振る“フィンガー・ワグ”で知られた。相手選手に向けてやると挑発としてテクニカルファウルを取られるようになったため、観客に向けて振るように変えたという逸話もある。
やりすぎるとテクニカルファウル
セレブレーションは試合を盛り上げる一方で、相手を侮辱するような行為はNBAのルールで“挑発(taunting)”として罰せられる。相手の目の前で長く威嚇したり、倒れた相手をまたいだりすれば、テクニカルファウルを宣告されることがある。
どこまでが盛り上がりで、どこからが挑発か。その境界線を感じながら見ると、セレブレーションの見え方も少し変わってくる。
