この記事のポイント
- 正式名称はラリー・オブライエン・チャンピオンシップ・トロフィー
- 名前は元NBAコミッショナーのラリー・オブライエンに由来
- デザインはティファニー社、ボールがネットに入る瞬間をかたどる
- 純銀製に金メッキ、高さ約60cm・重さ約7kg
- 毎年新しく作られ、優勝チームが永久に保持できる
数字で見るトロフィー
高さ(2022年の刷新後)
重さ(以前の約2倍)
台座に刻める王者の数(1947〜2046年)
“ボールがネットに入る瞬間”をかたどっている
NBA王者に贈られるトロフィーの正式名称は、ラリー・オブライエン・チャンピオンシップ・トロフィーだ。金色に輝くあの形は、ただのオブジェではない。よく見ると、バスケットボールがちょうどリングを通り、ネットに吸い込まれていく瞬間を立体にしたデザインになっている。
得点が決まる瞬間こそがバスケットボールの核心だ。トロフィーは、その一番の歓喜の瞬間を永遠に固定したものだと言える。ボール部分は実際の試合球とほぼ同じサイズで作られており、シンプルながらバスケットボールらしさがすぐ伝わる。
名前はコミッショナーから取られた
“ラリー・オブライエン”とは、1975年から1984年までNBAのコミッショナーを務めた人物の名前だ。ABAとの合併やテレビ放映の拡大など、現在のNBAにつながる土台を作った功労者で、その名誉をたたえてトロフィーに名前が冠された。
それ以前は、NBAの発展に尽くしたウォルター・ブラウンの名を冠した別名で呼ばれていた。つまりこのトロフィーの名前自体が、リーグを大きくしてきた人々への敬意の積み重ねになっている。
毎年“新品”が作られる理由
NHLのスタンレー・カップのように歴代王者で1つのトロフィーを使い回すのではなく、NBAでは毎年新しいトロフィーがティファニー社によって作られる。純銀に24金の金張り(ヴェルメイユ)を施した一品で、2022年の刷新後は高さ約65cm、重さ約13kgある。
そして優勝チームは、そのトロフィーを永久に持ち帰ることができる。だからこそ、各球団のロビーには優勝した年ごとのトロフィーが並ぶ。あの金色の輝きは、その年だけの勝者に贈られる、世界に一つの記念碑なのだ。
2022年、トロフィーは生まれ変わった
ラリー・オブライエン・トロフィーは、2022年のファイナルから新しいデザインに生まれ変わった。手がけたのはアーティストのヴィクター・ソロモンとティファニー社だ。ボールとリングとネットというモチーフはそのままに、全体をわずかに前へ傾けたデザインになっている。
大きな変化は台座だ。四角い土台が2枚の円盤に替わり、上の円盤には1947年から2021年までの歴代王者75チームが刻まれた。下の円盤には、2022年から2046年までの25チームが刻まれていく予定で、NBAが100周年を迎える年にちょうど埋まる設計になっている。
重さも以前の約2倍になった。優勝チームの選手たちが、あの重いトロフィーを代わる代わる掲げる光景には、それだけの重みがあるというわけだ。
