得点王(シーズン平均得点1位)の獲得回数は、純粋なスコアリング能力の継続を測る指標だ。一度取るだけでも難しいタイトルを何度も獲得した選手は、時代を代表する得点源だったと言える。
この部門の頂点に立つのは、10回の得点王に輝いたマイケル・ジョーダンだ。これは他を圧倒する歴代最多記録である。
得点王獲得回数 TOP10
回マイケル・ジョーダン
ウィルト・チェンバレン
アレン・アイバーソン
ケビン・デュラント
ジョージ・ガービン
ジェームズ・ハーデン
ボブ・マクアドゥー
コービー・ブライアント
トレイシー・マグレイディ
ジョエル・エンビード
ルカ・ドンチッチ
ジョーダンとウィルト、二大スコアラー
マイケル・ジョーダンは、引退を挟みながらも実質的にプレーした年のほとんどで得点王を獲得した。7年連続を含む通算10回という数字は、彼が現役期間中ほぼ常にリーグ最高の得点源であり続けたことを示す。得点王の常連でありながら6度の優勝も果たした点が、彼を別格の存在にしている。
2位のウィルト・チェンバレンは7回の得点王を、しかも7年連続で獲得した。シーズン平均50.4得点という人間離れした記録もこの時期のものだ。ジョーダンが『勝利と両立した得点王』なら、ウィルトは『記録を塗り替え続けた得点王』であり、二人はスコアリングの歴史の両極をなしている。
現代の得点王と多彩な顔ぶれ
3位タイにはアレン・アイバーソン、ケビン・デュラント、ジョージ・ガービンの3人が4回で並ぶ。身長183cmのアイバーソンが得点王を4度獲ったことは、サイズだけがスコアリングを決めるわけではないことの証明だ。
6位タイのジェームズ・ハーデンは3年連続(2018-20)で得点王を獲得。8位タイの2回組には、コービー・ブライアントやトレイシー・マグレイディに加え、現役のジョエル・エンビード(2022, 23の2連覇)とルカ・ドンチッチ(2024, 26)が名を連ね、得点王争いの主役が現役世代へ移っていることがわかる。一方でレブロン・ジェームズの得点王は意外にも1回のみで、トップ10には入っていない。これは彼が得点以外(パスやディフェンス)にも力を分散させてきたことの裏返しであり、得点王の数だけでは選手の総合的な偉大さは測れないことを示している。