選手としての優勝回数で歴代最多を誇るのは、ボストン・セルティクスのビル・ラッセルだ。その数は11回——13シーズンのキャリアでほぼ毎年優勝した計算になる。
上位ランキングを見ると、ラッセルだけでなく、1960年代セルティクスのチームメイトが何人も名を連ねている。これは偶然ではなく、ある時代の特殊な事情を映している。
選手別 優勝回数 TOP10
優勝ビル・ラッセル
サム・ジョーンズ
ジョン・ハブリチェック
トム・ハインソーン
K.C.ジョーンズ
トム・サンダース
ロバート・オーリー
フランク・ラムジー
マイケル・ジョーダン
カリーム・アブドゥル=ジャバー
ラッセルのセルティクス王朝という異常
ビル・ラッセルが在籍した1957年から1969年までの13年間で、ボストン・セルティクスは実に11回の優勝を果たした。これはNBA史上類を見ない支配であり、ラッセルはまさに「勝利そのもの」の象徴だった。彼のディフェンスとリーダーシップがこの王朝の核だった。
上位に名を連ねるサム・ジョーンズ、ジョン・ハブリチェック、K.C.ジョーンズらは、いずれもこの黄金期のセルティクスでラッセルとともに優勝を重ねたメンバーだ。つまりこのランキングは、半分が「一つの偉大なチームの記録」とも言える。
当時と現代では条件が違う
ラッセル時代のNBAは現在より参加チーム数が少なく、優勝までに勝ち抜くべき相手も限られていた。強いチームが連覇を重ねやすい構造だったことは、彼らの優勝回数を語るうえで踏まえておくべき背景だ。
現代は30チームがしのぎを削り、プレーオフを勝ち上がる難度ははるかに高い。そのため近年の選手が二桁優勝に到達することは現実的にほぼ不可能だ。それでも複数回の優勝を成し遂げた現代の選手たちは、より厳しい競争を勝ち抜いた価値があるといえる。
