
NBA歴代2巡目の宝ランキング — 下位指名から大成した逸材
ドラフト2巡目は、多くの選手がNBAに定着すらできない狭き門。そこから這い上がりスターになった者は、評価システムの限界を証明する存在だ。
この記事のポイント:TOP3
- 1ニコラ・ヨキッチ
全体41位 (2014)
2014-
- 2マヌ・ジノビリ
全体57位 (1999)
1999-2018
- 3ジェイレン・ブランソン
全体33位 (2018)
2018-
NBAドラフトは2巡(全体60位前後まで)で行われるが、2巡目指名の選手が一流に成長するのは極めて稀だ。1巡目とは契約の保証も大きく異なり、彼らはまさにゼロからキャリアを切り開く。その中から大成した『掘り出し物』たちを紹介する。
本ランキングが1位に挙げるのは、全体41位指名のニコラ・ヨキッチだ。指名の瞬間がガソリンスタンドのCMの最中に放送されたという逸話を持つ彼は、後にMVPを3度獲得する歴代最高クラスのセンターへと成長した。近年では、全体33位から2026年に優勝・FMVPを掴んだジェイレン・ブランソンも、この系譜に新たな名を刻んだ。
歴代2巡目の宝 編集部選定
ニコラ・ヨキッチ
2014-
全体41位指名。ガソリンスタンドのCMの最中に指名された男が、MVP3回・優勝1回の歴代最高クラスのセンターに。
マヌ・ジノビリ
1999-2018
全体57位指名。スパーズ黄金期を支え、優勝4回・シックスマン賞。史上最高のドラフト掘り出し物の一人。
ジェイレン・ブランソン
2018-
全体33位指名。控え評価から這い上がり、2026年にニックスをエースとして優勝へ導きFMVPを獲得した2巡目最高のサクセスストーリー。
ドレイモンド・グリーン
2012-
全体35位指名。DPOYとプレーメイクでウォリアーズ王朝の心臓に。2巡目から優勝4回を達成。
マルク・ガソル
2007-2020
全体48位指名(兄パウのトレード権)。DPOYとオールスター3回を経て、優勝も経験した名センター。
アイザイア・トーマス
2011-
ドラフト全体最終60位指名。「Mr. Irrelevant」から一時はMVP投票5位、得点ランク2位まで上り詰めた。
各順位の理由 — 6位からカウントダウン
第6位アイザイア・トーマス
アイザイア・トーマスは、ドラフト全体最終60位——いわゆる『Mr. Irrelevant(最も無関係な男)』として指名された。身長175cmと極端に小柄ながら、一時はMVP投票5位・得点ランク2位まで上り詰め、ボストン・セルティックスのエースとして輝いた。
全盛期の短さや、その後の故障で輝きが続かなかった点で上位には譲る。それでも『最下位指名から得点リーダー級まで』という振れ幅の大きさは、2巡目の宝の象徴として外せず第6位とした。
第5位マルク・ガソル
マルク・ガソルは、兄パウのトレード権という形で絡んで全体48位で指名された。そこから最優秀守備選手賞を獲得し、オールスターにも3度選出、後に優勝も経験した名センターへと成長した。
MVP級ではないものの、下位指名から『リーグ最高の守備的センター』にまで到達した完成度は見事だ。タイトルと優勝の両方を手にした実績を評価して第5位とした。
第4位ドレイモンド・グリーン
ドレイモンド・グリーンは全体35位指名から、ウォリアーズ王朝の『心臓』として優勝4回を達成した。得点ではなく、守備・パス・リーダーシップという数字に表れにくい要素で価値を生む彼は、従来のドラフト評価で最も見落とされやすいタイプだった。
最優秀守備選手賞も獲得し、王朝の中核として4度の優勝に直接貢献した実績は圧巻だ。優勝回数では随一だが、あくまで『最高の名脇役』であり、チームの第1の柱ではなかった。次のブランソンとはタイプの違いで評価が分かれるところで、ここでは第4位とした。
第3位ジェイレン・ブランソン
ジェイレン・ブランソンは、2018年に全体33位という2巡目で指名された。1巡目評価すら微妙だった控え格の選手が、ニューヨーク・ニックスでリーグ屈指のスコアラー兼司令塔へと飛躍。そして2026年、チームのエースとして優勝へ導き、ファイナルMVPまで獲得した。
2巡目指名の選手が『チームの第1の柱(エース)』として優勝とFMVPを掴むのは、ヨキッチに次ぐ極めて稀な到達点だ。優勝回数こそ4回のジノビリ・グリーンに及ばないが、『下位指名からアルファとして頂点に立った』という個人の高みを重視し、彼らより上の第3位とした。
第2位マヌ・ジノビリ
マヌ・ジノビリは、ほぼ最下位に近い全体57位で指名された。そこからサンアントニオ・スパーズの黄金期を支え、優勝4回・シックスマン賞を獲得。創造性あふれるプレーで『史上最高のドラフト掘り出し物』の一人と称される。
優勝4回という実績は本ランキング屈指で、ベンチから王朝を支え続けた価値は計り知れない。1位のヨキッチとの差は、到達した個人的な高み(MVP級か否か)だけである。
第1位ニコラ・ヨキッチ
1位は、ニコラ・ヨキッチ。指名された全体41位は、即戦力どころか『NBAに残れるかも不透明』なレベルで、指名の瞬間はガソリンスタンドのCMの最中に放送されたという逸話まで残る。
しかし彼は卓越したパスとバスケットボールIQでセンターの概念を覆す万能型へと進化し、MVP3回・優勝1回・ファイナルMVPを達成した。下位指名から到達した『歴代最高クラスのセンター』という高みは他を圧倒しており、文句なしの1位とした。
この順位にした理由
このランキングは『指名順位の低さ』と『到達した高み』のギャップを軸に並べた。MVP3回のヨキッチを頂点に、優勝請負人、エースとして頂点に立った選手、守備の名手、振れ幅の大きい逸材を続けている。指名が低いほど、そして到達点が高いほど上位になる。
ブランソン(3位)とジノビリ・グリーン(2・4位)の比較は特に悩ましい。優勝『回数』ではジノビリ(4回)とグリーン(4回)が上回るが、ブランソンは『チームの第1の柱=エースとして優勝しFMVPを獲得した』という個人の頂点を持つ。ここでは後者の希少性をやや高く評価したが、価値観によって順位が入れ替わってよい部分だ。
惜しくも選外
- ギルバート・アリーナス(2001・全体31位)—2巡目から最も成長した選手賞・オールスター3回。全盛期の得点力は随一だったが、故障で輝きが続かず選外。
- クリス・ミドルトン(2012・全体39位)—2巡目からオールスター3回、2021年の優勝に貢献。手堅い実力者だが、上位の圧倒的な実績に一歩譲った。
- デアンドレ・ジョーダン(2008・全体35位)—2巡目からオールNBA入り・リバウンド王。守備とリバウンドの名手として活躍した掘り出し物。
よくある質問
Q. 2巡目指名で最も成功したNBA選手は?
A. 全体41位指名のニコラ・ヨキッチです。MVPを3度獲得し優勝も果たした歴代最高クラスのセンターで、ドラフト評価の不完全さを示す象徴とされています。
Q. ジェイレン・ブランソンはなぜ上位なのですか?
A. 2018年に全体33位(2巡目)で指名されながら、2026年にニックスをエースとして優勝へ導きファイナルMVPを獲得したためです。2巡目指名の選手がチームの第1の柱として頂点に立つのは極めて稀で、本ランキングでは第3位としています。
Q. 「Mr. Irrelevant」とは何ですか?
A. ドラフト全体最終(最下位)指名の選手を指す愛称です。2巡目最終60位指名のアイザイア・トーマスは、そこから一時MVP投票5位まで上り詰めました。
Q. なぜ下位指名から大成する選手がいるのですか?
A. ドラフト時の評価が選手の将来を完全に予測できないためです。守備やバスケIQなど数字に表れにくい長所を持つ選手は、特に見落とされやすい傾向があります。
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出典: NBA公式統計 / Basketball Reference。記録は2024-25シーズン終了時点。順位・解説はNBA.Navi編集部による。