記録・エピソード親子NBA / 血筋と環境

実は親子でNBA選手 4選

ー カリー、クレイ、サボニス、ブライアントの血筋 ー

NBAには親子でリーグにたどり着いた選手が何組もいる。今回はカリー親子、クレイ親子、サボニス親子、ブライアント親子を見ていく。

この記事のポイント

  • デル、ステフ、セスのカリー家はNBA屈指のシュート一家
  • マイカルとクレイは親子でNBA王者
  • アルビダスとドマンタスは欧州ビッグマンの系譜をNBAへ接続
  • ジョーとコービーは父の海外経験も含めて独特のキャリアを持つ

数字で見る親子NBA選手

4組

紹介する親子(カリー、トンプソン、サボニス、ブライアント)

1位

マイカル・トンプソンの1978年ドラフト順位

2024年

レブロンとブロニー、史上初の親子チームメート

カリー親子 受け継がれたシュート感覚

デル・カリーはホーネッツなどで活躍した名シューターで、シックスマンとしても高く評価された選手だった。その息子ステフィン・カリーは、父の得意分野だったシュートをNBAの常識を変えるレベルまで引き上げた。

面白いのは、ステフが単に“父の上位互換”ではないことだ。デルはキャッチ&シュートの名手、ステフはドリブル、オフボール、超長距離まで含めて守備を壊す存在。親子で同じ武器を持ちながら、役割のスケールがまったく違う。

クレイ親子 親子でリングを持つ珍しい系譜

マイカル・トンプソンは1978年ドラフト全体1位で、レイカーズ時代に優勝を経験したビッグマンだ。その息子クレイ・トンプソンはウォリアーズ王朝の中心として、史上最高級の3&Dウイングになった。

親子でポジションもプレースタイルもかなり違うが、勝てるチームの中で役割を遂行するという点は共通している。クレイは派手なボールハンドラーではないが、爆発的なシュート力と守備で王朝の形を支えた。

サボニス親子 欧州バスケの知性をNBAへ

アルビダス・サボニスは、NBAに来る前から欧州で伝説的な存在だった。サイズ、パス、シュートタッチ、ゲーム理解を兼ね備えたビッグマンで、全盛期にNBAで見たかった選手として今も語られる。

息子ドマンタス・サボニスは、父とは違う時代で、ハンドオフ、スクリーン、リバウンド、パスを軸に攻撃を動かすビッグマンになった。現代NBAで“プレーメイクできるセンター”が重視される流れにも合っている。

ブライアント親子 父の旅がコービーの土台になった

ジョー・ブライアントはNBAでプレーした後、イタリアでも長くプレーした。コービーは幼少期をイタリアで過ごし、アメリカとは違うバスケ文化にも触れて育った。

コービーのフットワーク、駆け引き、言語感覚、海外への視野には、この環境が少なからず影響している。親子でNBA選手というだけでなく、父のキャリアの移動が、息子の独特な感性を作った例と言える。

4組の親子

父
息子
カリー
デル・カリー(名シューター)
ステフィン・カリー(3Pで常識を変えた)
トンプソン
マイカル・トンプソン(1978年全体1位)
クレイ・トンプソン(3&Dウイング)
サボニス
アルビダス・サボニス(欧州の伝説)
ドマンタス・サボニス(プレーメイクできるセンター)
ブライアント
ジョー・ブライアント(イタリアでもプレー)
コービー・ブライアント

親子でリングを手にした選手たち

親子でNBA優勝を経験した例は、トンプソン親子だけではない。ゲイリー・ペイトンは2006年にヒートで、息子のゲイリー・ペイトン2世は2022年にウォリアーズで優勝した。ビル・ウォルトンと息子のルーク・ウォルトンも、親子そろってチャンピオンリングを持っている。

父が優勝した球団と、息子が優勝した球団が違うのも面白い。同じ“優勝”でも、時代もチームもまったく違う場所でつかんだものだ。

史上初、親子でチームメートに

親子の物語で最も新しい一ページを刻んだのが、レブロン・ジェームズと長男のブロニー・ジェームズだ。2024年のドラフトでレイカーズがブロニーを指名し、同じ年の開幕戦で2人はそろってコートに立った。親子が同じ試合に同じチームで出場するのは、NBA史上初めてのことだった。

父の背中を追ってNBAにたどり着く選手たちは、それぞれに重圧も抱えている。比較されることを受け入れながら、自分の居場所を作っていく。その過程も含めて、親子NBA選手の物語は見どころが多い。

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