この記事のポイント
- 1987-88シーズン、ジョーダンが得点王とDPOYを同時受賞
- 同一シーズンでの“得点王+DPOY”はNBA史で唯一
- 同年にはMVPも獲得
- オフェンスとディフェンスの両方で頂点に立った証明
数字で見る攻守の両立
ジョーダンが得点王・DPOY・MVPを同時受賞
得点王とDPOYを同じ年に獲った選手
MVPとDPOYを同じ年に獲った選手(2025年時点)
“矛”と“盾”を同時に取る難しさ
得点王は、そのシーズンで一番点を取った選手に贈られる。DPOY(最優秀守備選手賞)は、リーグで最も優れたディフェンダーに贈られる。攻撃の頂点と守備の頂点。この2つは普通、別々のタイプの選手が分け合うものだ。
得点王はエースのスコアラー、DPOYは屈強なビッグマンや守備の鬼が獲ることが多い。攻めにエネルギーを使えば守りは薄くなる。だから、両方を同じ年に獲るのは想像以上に難しい。
1987-88、ジョーダンが両方を獲った
その“ほぼ不可能”を達成したのが、1987-88シーズンのマイケル・ジョーダンだ。この年、彼は得点王に輝きながら、同時にDPOYにも選ばれた。さらにMVPまで獲得している。
ジョーダンは得点者として圧倒的だっただけでなく、ウイングからのスティールやヘルプ、相手エースへのプレッシャーでも傑出していた。攻めても守ってもリーグ最高。この一年は、その両立を公式の賞という形で証明したシーズンだった。
なぜ誰も続けないのか
それ以降、得点王とDPOYを同じシーズンに獲った選手は出ていない。現代では役割分担がさらに進み、エーススコアラーに守備の負担まで全部背負わせるチームは多くない。
だからこそ、この記録はジョーダンの異常さを端的に示している。点を取りまくりながら、守備でもリーグ最高と認められる。攻守の両極で同時に頂点に立った選手は、今のところ彼ただ一人なのだ。
惜しかった選手たち
得点王とDPOYの同時受賞には届かなかったものの、攻守両面でリーグの頂点に立った選手は他にもいる。1993-94シーズンのアキーム・オラジュワンは、MVP、DPOY、ファイナルMVPを同じシーズンに獲得した。平均27.3得点を挙げたが、得点王はデビッド・ロビンソンだった。
2019-20シーズンのヤニス・アデトクンボも、MVPとDPOYを同時に受賞している。MVPとDPOYを同じシーズンに獲った選手は、2025年時点でジョーダン、オラジュワン、ヤニスの3人しかいない。そのうえで得点王まで手にしたのは、ジョーダンだけだ。
