この記事のポイント
- エドワーズが左手首に着けるオレンジのバンドは、白血病啓発のシンボルカラー。
- 2025年初め、白血病と闘う6歳のファン、ルカ・ライト君から贈られたもの。
- エドワーズは「キャリアが終わるまで着け続ける」と約束し、以降全試合で着用。
- 2026年、ルカ君は白血病を克服し、がんがないと宣言された。
数字で見るオレンジのバンド
バンドを贈ったルカ・ライト君(当時)
出会って以降のバンド着用
ルカ君が白血病を克服
いつも左手首にあるオレンジのバンドの正体
ティンバーウルブズの試合を観ていると、エースのアンソニー・エドワーズが左手首に必ずオレンジのバンドを着けていることに気づく。シューズやユニフォームの色とは関係なく、どんな試合でも変わらず巻かれているこのバンドは、ファッションのためのアクセサリーではない。
オレンジは、白血病(血液のがん)の啓発を象徴するカラーだ。エドワーズがこのバンドを着け続けるのには、一人の少年との出会いという、はっきりとした理由がある。
白血病と闘う6歳の少年からの贈り物
2025年の初め、エドワーズは白血病と闘う6歳のファン、ルカ・ライト君と対面した。その時にルカ君から手渡されたのが、このオレンジのバンドだった。
重い病と向き合う幼いファンからの贈り物を、エドワーズは特別なものとして受け取った。そして彼は、ただ受け取るだけではなく、ある約束を口にする。
“キャリアが終わるまで着ける”という約束
エドワーズはルカ君に対し、「自分のキャリアが終わるまで、このバンドを着け続ける」と約束した。リップサービスではなく、その言葉どおり、出会って以降ティンバーウルブズの全試合でバンドを着用し続けている。
スター選手が一人のファンとの約束を、来る日も来る日も律儀に守り続ける——派手なパフォーマンスではないからこそ、左手首のオレンジには彼の誠実さがにじむ。
オレンジのバンドの物語
- 12025年初め
白血病と闘う6歳のルカ君から、バンドを贈られる。
- 2約束
「キャリアが終わるまで着け続ける」と約束。
- 3全試合で着用
約束どおり、毎試合左手首に着ける。
- 42026年
ルカ君が白血病を克服し、がんがないと宣言される。
そして少年は、白血病に打ち勝った
この物語には、嬉しい続きがある。2026年、ルカ君は白血病を克服し、がんがないと宣言されたのだ。エドワーズが約束を守り続けた1年あまりの間に、少年は病と闘い抜いてみせた。
コート上での豪快なダンクやクラッチショットだけがエドワーズの魅力ではない。左手首の小さなオレンジのバンドは、勝敗の数字には表れない、選手とファンの絆を静かに物語っている。
コート上のエドワーズ
エドワーズは2020年のドラフト全体1位でティンバーウルブズに入団した。爆発的な身体能力とシュート力で早くからチームの顔になり、2024年、2025年と2年連続で西カンファレンス・ファイナルへチームを導いた。2024年のパリ五輪では、アメリカ代表として金メダルも獲得している。
トラッシュトークや強気の発言で知られる一方、ファンとの約束を律儀に守り続ける。その両方がそろっていることが、エドワーズという選手の人気を支えている。